Japanese
English
手術手技 外来小手術
皮膚切開と縫合法
Skin Incision and Suture
白土 基次
1
,
波利井 清紀
1
Motothugu Shirado
1
,
Kiyonori Harii
1
1東京大学医学部形成外科学教室
1Department of Plastic and Reconstructive Surgery,Tokyo University School of Medicine
pp.107-110
発行日 1989年2月20日
Published Date 1989/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413204918
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
いうまでもなく,皮膚の切開と縫合は基本的外科手技であるが,きれいな創痕を得ようとすれば,なかなか難しい手技でもある。良好な創痕を得るためには,正しい皮膚切開をおく,丁寧に止血する,死腔なく縫合する等の一般的切開縫合の要点に加えて,以下の点を念頭におく必要があると思われる。
1)繊細な器具を用い愛護的な手術を行う。
2)縫合糸は組織反応の少ないものを用いる。無傷針付ナイロン糸(atraumaticナイロン糸)がよい。
3)真皮縫合を行い(後記),これに使用した糸は結び目近く切る。
4)抜糸は早めに行い,アフターケアを怠らない。
Copyright © 1989, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.