私の手術
腹式開腹術のさいの皮膚切開と縫合
秦 良麿
1
Yoshimaro Hata
1
1岩手医科大学産婦人科
pp.146-147
発行日 1973年2月10日
Published Date 1973/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204782
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婦人科手術の大部分は開腹手術であり,それも一部をのぞいてはほとんど腹式でおこなわれる。腹式開腹術のさいの皮膚切開には縦切開法と横切開法とがあるが,一般には前者がおおく採用されている。
いずれにせよ腹壁の創痕ができるだけみにくくならないように注意することがのぞましい。切創がまがりくねつていたり,正中線をひどくそれていたり,または斜めになつていたり,さらには無思慮な縫合の針あとがムカデの足のように,しかも不規則にならんでいるのをみると,術者の分別のなさに情なくなつてくる。
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