Japanese
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講座 泌尿器手術に必要な局所解剖・5
Ⅰ.腎臓—D.自立神経系とリンパ管系
Regional Anatomy for Operative Surgery of Genito-urinary Organs・5 Ⅰ. Kidney D. Autonomic Nervous System and Lymphatic System
佐藤 達夫
1
,
出来 尚史
2
Tatsuo Sato
1
,
Hisashi Deki
2
1東京医科歯科大学医学部解剖学第2講座
2化学療法研究所外科
1Second Department of Anatomy, Faculty of Medicine, Tokyo Medical and Dental University
2Department of Surgery, The Institute of Chemotherapy
pp.965-972
発行日 1988年11月20日
Published Date 1988/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413204863
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腎動静脈はほぼ第1腰椎の高さに位置し,腹腔動脈と上腸間腸動脈の起始部に近接している。腹部臓器の大半の支配血管の根部が集まっているため,自律神経系もここに集中してくる。またこの高さは下半身のリンパ管系が集合して胸管を形成しようとするところに相当する。腎そのものにとって神経,リンパ管系はあまり大切でなくても,局所解剖的には両腎の間の領域はきわめて重要と言わざるを得ない。そこで今回は自律神経系とリンパ管系を検討しておくことにしたい。
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