Urological Letter・449
ESWL後の遺残小破片の新処理法
pp.911
発行日 1988年10月20日
Published Date 1988/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413204851
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ESWLを行ったあとで,下腎杯内に小破片が残っていることは珍らしいことではない。ことに下腎杯が拡張している場合などでは自然排出はしにくいものである。こうした下腎杯に小結石片が入っている時,これらを排出させるには以下に示すような方法を用いればよいことがわかった。
筆者は結石片が入っているのと反対の側を下にした側臥位とし,トレンデレンブルグの体位よりももっと頭の方を下げる。そうして,患側の第12肋骨のすぐ足方部に強力なバイブレーターを押しつけて15分ないし20分間振動させる。これは患者の家で家人によっても行える。この方法は,少なくとも1日に2ないし3度行うことにしている。ただし,ESWLを行った日から4週間は差し控える。本法は通常尿管からステントを抜去し,小破片が流出できるようになるまでは延期する。
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