教室だより
山形大学泌尿器科学教室
久保田 洋子
pp.495
発行日 1988年6月20日
Published Date 1988/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413204760
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山形大学泌尿器科学教室は,1976年の講座開設以来,鈴木騏一教授主宰のもとに,12年目を迎えました。若干12歳の新しい教室ではありますが,22名の教室員が一団となって研究面,臨床面において活発な活動を展開しております。22人の教室員の出身地は北海道から名古屋におよび,関東以西の者が3分の1を占めており,山形出身者とほぼ同数となっております。また,他大学出身者も多く,様々な生活習慣からくる多様な思考過程が教室の活動的な気風につながっていると考えられます。当教室では,鈴木教授の座右の銘である「和」という書の額が教室の正面の壁に飾られてあり,この字のごとく,教室員が皆協力しあい,和やかな雰囲気の中で,研究に励んでおります。また,若い教室でありますので,古い因習にとらわれることなく,自由な議論が行われる機会も多く,これにより,伸び伸びとした明るく若々しい教室の雰囲気がつくられているように思われます。
研究においては,鈴木教授と沼沢講師を中心に,膀胱癌の進展ならびに転移に関する研究を主軸とし,癌細胞の脈管内侵襲例における癌化学療法の臨床研究,術前動注癌化学療法,培養細胞による抗癌剤感受性試験および転移能の研究が精力的に行われています。また,鈴木教授の指導のもとに,斉藤助手を中心に,慢性水腎症の腎機能評価と回復能の研究が行われています。
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