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特集 小児泌尿器科手術
小児泌尿器科手術の特徴と基本
Principles of Pediatric Urologic Surgery
寺島 和光
1
Kazumitsu Terashima
1
1神奈川県立こども医療センター泌尿器科
pp.185-189
発行日 1987年3月20日
Published Date 1987/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413204442
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はじめに
泌尿器科領域における小児患者の手術は成人患者の場合と比べるといくつかの相違点や特徴がある。したがつて,それらをよく理解した上で小児の手術にのぞむことは大切である。ここでは主として小児手術の経験の少ない若いドクターを対象に,小児泌尿器科疾患の特徴や最近の進歩,小児手術の特徴や基本,術前術後の管理などについて総論的に述べる。本文にひき続いて小児泌尿器科手術の中でも特に重要であり,かつ技術的にもかなり難しい手術(膀胱尿管逆流,巨大尿管,重複腎盂尿管および半陰陽の手術)について経験豊富な小児泌尿器科医に解説していただく。今回は尿道下裂の手術についてはあえてとりあげなかつた。それはこの手術は小児泌尿器科の手術の中でも特に難しく,他の手術と同列に扱うには特殊すぎると考えたからであるのでご了承いただきたい。しかし,「半陰陽の手術」の項ではこれについて簡単な説明があり,また拙文でも必要に応じて言及することになる。
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