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はじめに
神奈川県立こども医療センター泌尿器科における1975年度(1975年4月1日〜1975年3月31日)の外来,入院患者および手術術式について統計的観察を行なつた。集計にあたつては外来患者はすべて新患のみで再来患者は含めていない。入院患者では同一患者が同一年度(1975年度)内に同一疾患で入院をくり返した場合は1例として扱つた。外来,入院患者統計,手術術式はそれぞれ患者数,実回数を示し,疾患分類では症例数を示し,患者数ではない。疾患の分類方法はInter-national Classification of Diseases (ICD)の分類に従い,細分類はこども医療センター病歴委員会のとり決めに従つた。ICDはWHOにて制定され,現在世界各国で使用されているものは第8回修正会議をへて,1968年より実施されている1)。わが国では厚生省がICD分類にもとづいて「疾病,傷害および死因統計分類表」を定め2),各機関でとり入れられているが,泌尿器科領域では尾関ら3),福岡ら4,5),高橋ら6)によつて用いられているのみで未だ充分に普及していない。ICD分類は国際的に最も広くとりいれられつつあり,手術のコードがないなどの欠点もあるが,従来の分類よりも分類体系が合理的で多くの有利な点があり,今後泌尿器科領域でも普及するものと思われる。
The statistical observation of the urological patients from the Kanagawa Children's Medical Center in 1975 was done. Classifications of the disease was done according to the ICD.
1) The total number of out-patients were 548 consisting of 420 males and 128 females. The ratio of male to female was 3.28 : 1.
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