Urological Letter
睾丸痛/急性腎不全と多臓器不全
pp.99,136
発行日 1986年2月20日
Published Date 1986/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413204216
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すべての泌尿器科医は,持続的あるいは間歇的な,そして1側のこともあるが両側性のこともある睾丸のひどい苦痛の訴えに遭遇していることと思う。普通の検査では尿も正常だし,発熱もなく,血液計算にも異常はない。性器を調べても痛みの原因はわからない。睾丸の捻転もないし,睾上体炎の徴候も見られず,新生物ができている様子もない。
前立腺を診察してみると通常圧痛があり,非常に敏感で,鬱血している。精嚢も侵されていることがある。これは恐らく非特異的感染であろう。ウイルス性か細菌性かはわからない。この状態の治療は前立腺マッサージとその他,普通前立腺炎に用いる方法を何でも用いる。筆者が好んで用いる薬剤はKefzolであり,非経口的に投与している。もしこれをためしてみるとその効果に驚くことだろう。
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