小さな工夫
陰茎温度曲線とErectiometerによる陰茎周大率の同時測定
石井 延久
1
,
千葉 隆一
1
,
白井 将文
2
1福島労災病院泌尿器科
2東邦大学医学部泌尿器科学教室
pp.238
発行日 1985年3月20日
Published Date 1985/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413204002
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われわれは器質的インポテンスのスクリーニング検査として,視覚性刺激(visual sexual stimulation:以下V.S.S.と略す)負荷前後の陰茎皮膚温を測定している1)。本検査は勃起がおこると陰茎内の血流量の増加による陰茎皮膚温の急上昇を記録することにより,機能的インポテンスと診断できる。われわれはこの検査を陰茎温度曲線(penothermocurve)と呼んでいる。しかし,本検査は陰茎内の血流変化を間接的に測定するのが目的で,実際におこる勃起時の陰茎増大を確認できない欠点があつた。そこでわれわれはWater Koss社製erectiometerに陰茎皮膚温測定用の感温部を固定してみた(第1図)。従来,われわれは感温部を絆創膏により固定しているが,感温部の固定に手間がかかり,勃起により感温部がずれたり,疼を訴える症例もみられた。
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