Japanese
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手術手技
重複腎盂の半腎摘除術
Heminephrectomy for Duplicated Kidney
多嘉良 稔
1
Minoru Takara
1
1松山西病院
1Matsuyama Nishi Hospital
pp.105-109
発行日 1985年2月20日
Published Date 1985/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413203970
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はじめに
重複腎盂は尿路奇形では高頻度にみられる疾患で,その合併疾患には尿管瘤,尿管異所閉口や膀胱尿管逆流現象などがあり,尿管拡張や感染を伴つている場合が多い。その半腎にみられる病変の治療は,悪性腫瘍以外のその他の腎疾患と同様,腎保存の立場から決定される。まず,保存療法を行いそれでも軽快しない場合や,非可逆性変化を呈し保存にたえないものは半腎摘除術Hemine-phrectomyを行い,全腎摘除術は最後の手段となる。
今回の主題である半腎摘除術の手術適応は次のごとくである。すなわち,罹患半腎に,高度水腎,膀胱尿管逆流や慢性腎盂腎炎などの進行性病変が存在するため,保存療法や腎保存術の適応外で,かつmate kidneyの腎機能が良好の場合である。
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