Urological Letter
TURPに関する提言/先天性陰茎背面彎曲症
pp.38,49
発行日 1984年1月20日
Published Date 1984/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413203726
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1) TURの際にそのpower cordとlight cordがもつれることを防ぐための実用的方法を工夫した。power cordをlight cordの周りに巻きつけてpowercordの端から6時の所でこれら2本をゆるく紐でしばつた。これで緊張することなく,power cordを切除鏡に差し込むことができるし,power cordとlightcordを一つのものとして使うことができて切除に便利である。
2)前立腺を切除したあとの静脈出血の止血にはFoley balloonカテーテルをゆるやかに引つ張つて膀胱頸部を圧迫すればよいことは一般に知られている。筆者が改良した点はカテーテルの周りにガーゼをちようど合うように巻きつけて,尿道を圧迫するようにして牽引し,カテーテルを大腿内側に貼りつけるか,あるいはVelcroleg bandを用いて牽引するのである。筆者はカテーテルの周りにゴムのバンドを巻いた簡単な牽引装置を用いて大腿内側に貼りつけている。ゴムバンドは必要なだけの牽引ができるし,ゴムバンドもテープも特別なものでなくてもよいので費用も安くてすむ。
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