交見室
糖尿病性インポテンスと自律神経機能障害について/Direct Coronal CTについて
白井 将文
1
,
加藤 仁成
2
1東邦大学泌尿器科
2東京慈恵会医科大学放射線科
pp.666-667
発行日 1983年7月20日
Published Date 1983/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413203624
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臨泌37巻5号に掲載された持尾先生らの上記標題論文を興味深く拝読いたしました。
最近ラスベガスで開催されたAUAの発表演題をみてもインポテンスに関する演題が多数出題されているし,JUをみても毎回インポテンスに関する論文が掲載されておりその関心が極めて高いことがわかる。本邦でも1978年インポテンス研究会が発足し,以来これまで9回の研究会がもたれており,インポテンスに関する関心はしだいに高まつている。インポテンスは多科領域にまたがる疾患で泌尿器科医だけで治療できる疾患ではない。しかし,これまで主として泌尿器科医がその診療にあたつてきた。内科医である持尾先生は早くよりインポテンス,特に糖尿病との関係について研究を進められこの道の大家の一人であり,第8回インポテンス研究会に特別講演として御発表いただいた内容を今回論文として泌尿器科の専門誌である本誌に掲載されたことは意義深い。本論文の中でも述べられているように,インポテンスの診療に際して最も大切なことはその原因が器質的か機能的かを鑑別することである。それは両者の治療法がまつたく違うからである。
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