文献抄録
尿管S状腸吻合術の大腸鏡による観察
pp.325
発行日 1982年4月20日
Published Date 1982/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413203327
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尿路変更法としての尿管S状腸吻合術は,術後長期の観察では吻合部に大腸癌の発生が心配される報告があるので,著者らは1928年以降最近までに110例の本手術を施行して22年から48年の経過を追つて報告している。長期間の経過であるので既に死亡した患者も多いが,できるだけ郵便その他で連絡をとつて60名について消息を得ている。
著者らのS状腸尿管吻合を行つた患者110例の内訳は,良性疾患患者48例は膀胱外反症32例,膀胱結核5例,間質性膀胱炎3例,尿失禁8例であり,悪性疾患患者62例は膀胱移行上皮癌51例,同腺癌2例,子宮頸癌4例,尿道癌5例であつた。
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