Japanese
English
手術手技
ex vivo surgeryでの手術手技
Surgical Techniques in Renal Ex Vivo Surgery
日台 英雄
1
Hideo Hidai
1
1横浜市立大学医学部泌尿器科学教室
1Department of Urology, Yokohama City University School of Medicine
pp.631-637
発行日 1980年7月20日
Published Date 1980/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413202977
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はじめに
通常の手術手技をもつてしては不可能または困難な腎病変に対して腎を一旦体外に摘出し出血のない明瞭な視野のもとで時間に追われることなく各種手術手技を駆使して安全確実な手術を行ない腎病変を是正したのち腸骨窩に自家移植する方法がex vivo surgeryである。
本法については日本人によるpriorityがある1)にもかかわらずむしろ欧米で注目されていたが,近年わが国でも若干の報告がみられるようになつた2〜6)。ex vivo surgeryは成功率も高いと評価されているが,なおかつ腎摘出術,腎手術,自家腎移植といつた通常の手術法からいえばいわばtriplesurgeryともいえる手術である点,その適応はあくまで厳密にすべきであると考えている。著者は腎サンゴ状結石の本法適応については単腎でしかも特殊なケースにのみあてはまるものと思い,したがつてその経験はない。以下著者の経験した腎血管性病変と腎癌例にもとづき手術手技について述べる。
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