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手術手技 外来小手術のコツ
睾丸水瘤の手術
Operation of Hydrocele Testis
野村 芳雄
1
Yoshio Nomura
1
1熊本大学医学部泌尿器科学教室
1Department of Urology, Kumamoto University School of Medicine
pp.955-957
発行日 1979年10月20日
Published Date 1979/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413202824
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はじめに
睾丸水瘤は睾丸固有鞘膜腔に滲出液が貯留したものであり,その発生は先天性と後天性とにわけられる。前者は乳幼児にみられ,腹膜鞘状突起が完全に閉鎖していないことが主因とされている。後天性のものには睾丸,副睾丸の急性および慢性炎症,外傷,腫瘍などに続発し,いわゆる症候性水瘤といわれるものもあるが,最も多いのは原因不明のいわゆる特発性水瘤である。治療は症候性のものでは原疾患に対する治療がまず行なわれるのが原則であり,水瘤そのものが治療の対象となるのは先天性水瘤および特発性水瘤である。これら水瘤は陰嚢疾患の中でも最も頻度の多いものであり,泌尿器科外来における小手術として遭遇する機会も多い。以下われわれの経験を中心に,外来における睾丸水瘤の治療の要点について述べる。
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