シンポジウム 血管カテーテル法による診断と治療・1
腎および上部尿路腫瘍に対する動脈造影の限界—拡大撮影法について
杉浦 弌
1
Hajime Sugiura
1
1名古屋市立大学医学部泌尿器科
pp.64-66
発行日 1979年1月20日
Published Date 1979/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413202682
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緒言
X線装置の目ざましい発展や血管カテーテル法の進歩に伴い腎および尿路腫瘍の診断は比較的容易になつたが,いまだ確定診断を下せない症例に遭遇することが珍しくない。ことに腎癌か腎嚢胞かを血管カテーテル法による動脈造影像から鑑別するにはある程度限界があるように思われる。最近,このような症例を経験したので,これらの症例を報告するとともに腎腫瘍に対する動脈造影の限界とその対応策について述べる。
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