Japanese
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特集 尿路性器癌の化学療法
陰茎腫瘍の化学療法
Chemotherapy of the Penile Tumor
広川 勲
1
,
中野 巌
1
,
市川 篤二
1
Isao Hirokawa
1
,
Iwao Nakano
1
,
Tokuzi Ichikawa
1
1国立病院医療センター泌尿器科
1Department of Urology,National Medical Center Hospital
pp.147-154
発行日 1977年2月20日
Published Date 1977/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413202303
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緒言
陰茎腫瘍のうちで最も多くみられる陰茎癌には制癌性抗生物質ブレオマイシン(以下ブレオと略記)が発見されるまでは主として放射線治療および手術的治療が行なわれてきた。早期の亀頭や包皮に限局した小腫瘍では放射線治療のみで治癒せしめることも可能であるが,多くの症例では進行した状態で来院するため手術的治療が行なわれていたが,切断術は機能保持の点から極めて不満足な治療法といわねばならない。陰茎癌を薬剤のみで治癒せしめることができれば,患者ならびに医師にとつて最も理想的な治療法であり,適切な制癌剤の出現が期待されていたところ,1965年われわれによつて1〜3)ブレオが陰茎癌に対して著効を呈することが発見され陰茎癌の治療方法が大きく変化してきた。
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