Japanese
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手術手技
腎腫瘍摘出術(2)—後腰部到達法
Nephrectomy for Renal Tumor:ExtraPleural Dorso-Lumbar Approach
鈴木 騏一
1
,
川村 俊三
1
,
沼沢 和夫
1
Kiichi Suzuki
1
1山形大学医学部泌尿器科学教室
1Department of Urology,Yamagata University School of Medicine
pp.559-562
発行日 1976年7月20日
Published Date 1976/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413202184
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はしがき
腎腫瘍は泌尿器科領域の悪性腫瘍のうちそれ程多くはないが,初期における特有な症状の少ないことから,現在でも予後不良で,臨床上重要疾患の1つである。また腎腫瘍は成人での腎実質腫瘍と,腎盂腫瘍小児に発生するウィルムス腫瘍であるが,その治療法は目下のところ手術が最も有力な手段である。すなわち術式としては根治的腎摘出術を行なうことは当然であるが,この場合問題となるのは,腎への到達法である。大別すると後腰部斜切開法,傍腹直筋切開経腹膜到達法,胸腰部到達法の三者がある。
今回われわれに与えられたテーマは,後腰部斜切開法なので,以下この術式について述べたいと思う。
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