症例検討
抗凝固剤による血尿症例—X線診断と臨床経過
横山 正夫
,
阿曽 佳郎
1
,
北村 唯一
1
1東京大学医学部分院泌尿器科
pp.697-703
発行日 1974年9月20日
Published Date 1974/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413201855
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司会 第3回分院Conferenceを始めます。最初の症例を北村先生に提示していただきます。
北村唯一(分院助手) 症例は77歳の男の方で,主訴は肉眼的血尿です。既往歴では,中学2年のとき腎炎のため1ヵ月臥床しています。1972年4月,パリで心筋梗塞の発作があつて,約1ヵ月間入院して抗凝固剤acenocumarol(シントローム)を投与されていました。6月3日帰国し,6月12日分院内科を受診し,posteriormyocardial inferctionと診断され,引き続きシントローム1/2錠(2mg)を毎日服用し現在にいたつています。
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