図譜 血管撮影シリーズ・2
孤立性腎嚢腫
永井 純
1
,
田崎 寛
2
1慶応義塾大学医学部放射線診断部
2慶応義塾大学医学部泌尿器科学教室
pp.104-106
発行日 1974年2月20日
Published Date 1974/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413201755
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〔X線検査所見〕
術前腎盂造影所見(第1図)
右腎杯および腎孟は,右腎下半部に存在する占居性病変により上方に圧排され,尿管も腎盂尿管移行部より第5腰椎の高さに至るまで,腰椎側に偏位,伸展されている。右腎下半部の占居性病変をしめす陰影はレ線透過性を有し,正常腎実質との境界には,この陰影を取り囲むようにネフログラムのくちばし状の突出(←印)が見られる。また,左腎は不完全重複尿管である。
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