Japanese
English
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孤立性腎嚢腫の2例
TWO CASES OF SOLITARY RENAL CYST
瀬川 昭夫
1
,
蔡 衍欽
1
,
加治 安彦
1
Akio SEGASWA
1
,
Enkin SAI
1
,
Yasuhiko KAJI
1
1名古屋大学医学部泌尿器科教室
1Department of Urology, School cf Medicine, Nagoya University
pp.373-377
発行日 1960年4月1日
Published Date 1960/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202804
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I.緒言
腎に発生する巨大な孤立性嚢腫は比較的稀な疾患で本邦に於ては1902年佐藤が始めてその症例を報告している。泌尿器科学の進歩並びにレ線診断学の発達と共に本疾患は逐次増加の傾向にあり1942年安井は33例,1951年山田は44例,1955年有木は52例,同年高安は61例その後1958年植松は自験例4例を入れ82例を蒐集している。我々は最近巨大孤立性腎嚢腫の2例を経験したのでその症例を報告すると同時に,昭和27年から昭和34年2月迄の8年間当教室に於て遭遇した11例について些か臨床的観察を試みた。
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