図譜 血管撮影シリーズ・1
Grawitz腫瘍
永井 純
1
,
田崎 寛
2
1慶応義塾大学医学部放射線診断部
2慶応義塾大学医学部泌尿器科学教室
pp.4-5
発行日 1974年1月20日
Published Date 1974/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413201739
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〔血管造影所見〕
腹部大動脈造影(第1図):左腎のApical segmentに向うaberrant arteryが大動脈より直接分岐している(→印)。
左腎動脈は腎門部に至るまで,右腎動脈より太く造影され,左腎への血流が増加していることを示している。左腎動脈は,その大動脈の基始部より伸展挙上され,腎内動脈分枝も伸展し,左腎下半分の腫瘤陰影により外上方に圧排されている。左腎下半分には細かい血管よりなるnet-workが見られ,新生血管の増生を示す所見である。
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