文献抄録
Enuresisに対する膀胱離断術について
pp.736
発行日 1973年9月20日
Published Date 1973/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413201672
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1967年にTurner-WarwickとAs-hkenらはSupratrigonal Deuerva-tion(Cystocystoplasty)の名で利尿筋の選択的神経遮断法を発表している。理論的には利尿筋の支配神経は下膀胱動脈の位置で利尿筋に分布しているので,尿管の膀胱接合部よりやや上位で膀胱周囲を剥離し,膀胱頸部より離断すれば膀胱頸部の知覚障害なしに利尿筋神経を遮断することができると考えられる。この考えのもとに1969年Enuretic Syndromの2症例に本手術を施行して満足すべき結果の報告があり,著者らは計19例のEnuretic Syndromeその他症例に追試して報告している。
著者らは膀胱頸部および尿管口より2cm上位で完全に頸部を離断し,膀胱は腹膜にて覆われている部分まで周囲組織より剥離する。その後02Cut gutにて連続再縫合を行なう。
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