手術手技
骨盤離断術(Hemipelvectomy)
加幡 一彦
1
Kazuhiko KABATA
1
1三井厚生病院整形外科
pp.503-510
発行日 1968年6月25日
Published Date 1968/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903931
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I.どのような準備が必要か?
まず優秀な麻酔医を予約しなければならない.麻酔学的には決して危険な手術とはいえないが,最後の切り離しにさいして短時間にかなり大量の出血をきたすので,すばやく適切な処置をとれる人でないと安心できない.
輸血をいくら用意するかも頭をなやます問題である.これまでに経験した出血量は2,500〜7,000ccの範囲内であつた.出血の大小は術者の手早さと腫瘍膨隆の大きさに左右され,普通は4,000ccの用意で十分余裕をもてる.
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