印象記
第5回国際小児皮膚科学会(ミラノ)印象記
上田 宏
1
1藤田学園保健衛生大学皮膚科
pp.1071-1073
発行日 1989年9月1日
Published Date 1989/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412204217
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第5回国際小児皮膚科学会は本年7月11日より15日にかけてミラノで開催された.国際小児皮膚科学会は3年毎に開かれるので1983年モンテカルロ,1986年東京に続いてヨーロッパでの2回目の開催である.小児皮膚科学会は比較的歴史の浅い学会であるが,この領域に興味を持つ同好の士が多く今回の学会も500名,46力国よりの参加者がミラノに集まった,学会としてまとまり実質的に討議のできる適当な人数であろうか.今回の学会の参加者で気付いたことは韓国より数名,中華民国3名,その他タイ,シンガポールなど東南アジア各国からの参加者が多くおられ,国際学会として学問の上でも,また各国の交流の上でも喜ばしいことと思われた,日本からの参加者は55名でイタリアに次いで多いもので米国を上回った.英国から来た旧知のDr.AthertonがどうもGBは参加者が2名で少なすぎると嘆いていた.
名誉会長はMeneghini教授で元気で毎日会場の最前列でがんばっておられた.会長は丁度私が会頭を務めた第12回日本小児皮膚科学会に特別講演をお願いしたDr.Caputoミラノ大学皮膚科教授,scientificsecretaryはお馴染の髭のDr.Gel—mettiで各会場の英語アナウンスから全てを取り仕切って走り廻っている姿が印象に残った.
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