Japanese
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手術手技
膀胱摘出時の尿路変更術
Indication and Techniques of Urinary Diversion in Association with Total Cystectomy
佐藤 昭太郎
1
Shotaro Sato
1
1新潟大学医学部泌尿器科学教室
1Department of Urology, Niigata University School of Medicine
pp.937-944
発行日 1972年11月20日
Published Date 1972/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413201476
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はじめに
膀胱腫瘍のため膀胱全摘が行なわれると,ここになんらかの方法で尿の体外への排出を図る処置がとられなければならない。膀胱のもつ本来の機能,尿の貯留と排出の2つを完全に満足する代用膀胱は得がたく,多くの場合,尿瘻という形の尿路変更が行なわれる。選ばれる尿路変更法の形によつては,患者にいろいろな不便を負わせ,あるいは合併症を起こしやすい状態に置くことになる。これらの不都合も時には止むをえないこととしても,患者の生活を快適にするため,各方法の得失をよく知つて,最も適した方法を選択する必要がある。
ここではまず尿路変更のいろいろな方法の特徴と得失を述べてから,選択のさいの基準を明らかにし,その後に代表的な手術の手技を記していく。
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