Urological Letter・138
1つの切開創による複数手術
pp.821
発行日 1972年9月20日
Published Date 1972/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413201453
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麻酔下の患者に2つあるいはそれ以上の手術をする場合には,1つの切開創で行なう方が良い。結石除去のために腎および尿管を露出する際に,腹膜を開き虫垂を切除することはむずかしいことでもないし,有害なことでもない。左尿管結石の手術の際に限られた切開創から虫垂を出すことはかなり困難である。1つの切開創から一般外科医と協同して前記のような手術を何年間かにわたつて何回か行なつたが,合併症も起こさずうまくいつた。虫垂切除は腎あるいは尿管の手術の前に行なう。
恥骨後式前立腺摘出術の際に横切開で行なえば,鼠径ヘルニアの手術に対して内側から広い視野が得られる。恥骨後式は恥骨上式よりも止血に便利なので好ましい。
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