見聞記
東北部ブラジルの泌尿器科の現況
河村 信夫
1
1慶応大学泌尿器科
pp.335-339
発行日 1972年4月20日
Published Date 1972/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413201370
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私は昭和45年9月より1年間,ブラジルのペルナンブコ国立大学に勤務し,その間に泌尿器科の現状をみる機会もあつたので,少し紹介してみようと思う。
私は海外技術協力事業団派遺の医療専門家という資格で,研究指導の目的でこの地へ赴任した。医学部卒業前から手がけていた寄生虫の研究が嵩じて,泌尿器科へ入つてからも腔トリコモナスの男子尿性器寄生を専門にやつていたので,今回も寄生虫学専門家としての派遺であつた。指導対象はブラジル国立ペルナンブコ大学医学部の熱帯医学研究所で,昭和43年から慶大の寄生虫学教室が主体となつて技術援助を行なつており,2,500万円位の器材も日本から供与されている。このプロジェクトの最後の部分を受持つチーフとして送られた。
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