特集 はじめての脳死・臓器移植—そのとき看護は
【インタビュー】移殖コーディネーターとして脳死,提供家族に向き合って
小中 節子
1
1社団法人日本臓器移植ネットワーク近畿ブロックセンター
pp.906-911
発行日 1999年10月1日
Published Date 1999/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905940
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いま第1例を振り返る
本誌 高知における日本初の脳死臓器提供(1999年2月)から5か月がたちます.その後も提供者が続き計4例となりました.いま第1例を振り返って,胸を去来するのはどのようなことでしょうか.
小中 やはりそのときの“ご家族の思い”ということでしょうか.通常の死でも,家族が死を受けとめて悲しみを乗り越えていくのは大変なことです.それに増してご家族は,日本の社会全体が脳死移植の第一歩を踏み出せるかどうかに注視しているなかで,大変な負担を負われたのではないかと思います.
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