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特集(増刊号の)3 小児の泌尿器疾患
Ⅴ.形成手術
膀胱尿管逆流—形成手術の適応と手技
Vesicoureteral Reflux
坂本 公孝
1
,
熊沢 浄一
1
,
妹尾 康平
1
,
大島 一寛
1
Kimitaka Sakamoto
1
,
Joichi Kumazawa
1
,
Kohei Senoh
1
,
Kazuhiro Ohshima
1
1九州大学医学部泌尿器科教室
1Department of Urology, Faculty of Medicine, Kyushu University
pp.205-212
発行日 1970年12月25日
Published Date 1970/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413201085
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はじめに
幼小児では尿管膀胱接合部の構造,機能上の未熟性のために,膀胱尿管逆流(以下VURと略)が発生しやすく,小児泌尿器科の分野では軽視できない問題の1つである。近時頓にこれに関する注目が集まり,1970年7月東京で開催された第15回国際泌尿器科学会でもメインテーマにとりあげられたことは周知のとおりである。
しかしながら膀胱尿管逆流の病因機序はもちろんのこと,実地診療面における取り扱い方でも諸家の見解はまちまちで,治療方針を決める基準が統一されておらず,また手術が必要と思われても術式の選択に迷うことが少なくない。
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