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綜説
膀胱全摘除術と尿管腸吻合術
Total Cystectomy and Ureterointestinal Anastomosis
堀内 誠三
1
Seizo Horiuchi
1
1東京逓信病院泌尿器科
1Department of Urology, Tokyo Teishin Hospital
pp.781-791
発行日 1970年9月20日
Published Date 1970/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413200990
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はじめに
膀胱腫瘍の治療法として普通行なわれているものは,経尿道的電気凝固術,経尿道的電気切除術,腫瘍切除術,膀胱部分切除術,膀胱全摘除術,放射線療法(高圧X線療法,コバルト療法,ラドン療法,放射性同位元素注入療法)および化学療法などがある。一般に放射線療法,化学療法は補助的手段として用いられ,腫瘍切除後に行なわれる場合が多い。
膀胱腫瘍の大部分は上皮性の腫瘍で,乳頭腫,乳頭状癌が多く,これらの腫瘍の特徴としては良性の乳頭腫も再発を繰返すことがまれでないが,比較的膀胱内に限局されており,転移が少ないとされている。
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