印象記
日本泌尿器科学会第21回西日本連合地方会
池上 奎一
,
緒方 二郎
pp.191-193
発行日 1970年2月20日
Published Date 1970/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413200877
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日本泌尿器科学会第21回西日本連合地方会は11月8,9両日,会長長崎大学近藤厚教授の主宰のもと長崎市で行なわれた。学会に先立つてニュー長崎ホテルで「西日本泌尿器科」編集委員会,西日本地方委員会が行なわれ,報告事項のほか次回開催地徳島(会長 黒川教授)の確認,次々回開催地鹿児島(会長 岡元教授)や「西日本泌尿器科」購読料値上げなどが内定され,本会の役員,会員,規則改正などの問題が論じられた。学会場の長崎交通産業ビル6階,商工会議所ホールは本学会初の試みである円卓討議に恰好の広さで,マイクその他の会場設備もよく整い,会場設営関係者の苦心の程が窺われた。今回の学会の最大の特徴は何といつても近藤会長のユニークな御企画による円卓討議形式の全面的採用である。13にしぼられた主題ごとに演者ならびに追加討論者は正面に設けられた円卓につき,各演者の口演や発言も円卓の席に座つたまま行なわれ,1ないし2名の司会者を中心に自由な討論が行なわれた。実は本学会のプログラムを拝見したときには,ほとんどの主題が1時間に演題(口演時間7分以内)2,3題なので,果して予定時間がもてるかとひそかに危惧したのであつたが,司会者に若い人が多く,それぞれ趣向を凝らしての司会振りで,各主題ともかつて見たことがない程活溌な討論が交され,時間をもて余すどころか,足らなくなつてしまう程であつた。
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