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特集(増刊号の)1 尿路の外傷と損傷
Ⅴ尿道の外傷
陳旧性尿道外傷の形成手術のコツ
Plastic Operation of Posttraumatic Urethral Stricture
黒田 恭一
1
Kyoichi Kuroda
1
1金沢大学医学部泌尿器科学教室
1Department of Urology, School of Medicine, Kanazawa University
pp.201-208
発行日 1968年12月25日
Published Date 1968/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413200586
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近年,交通事故ならびに産業の発達に伴う作業中の事故の増加により,尿道破裂の発生頻度が高くなり,これに対する処置や手術が適切を欠くために,後遺症としての尿道狭窄および尿道瘻,特に外傷性尿道狭窄症例にしばしば遭遇するが,その形成手術は必ずしも容易でない。ときには広汎な尿道閉塞や高度の尿感染合併のために難渋することもあり,また術後再発例も少なくない。
筆者らは形成手術として主にpull-through operation (以下尿道牽引手術と略称)を行なつているので,本稿ではこれを中心として記述するとともに,陳旧性尿道外傷手術に関する問題点にも触れたいと思う。
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