Japanese
English
特集(増刊号の)1 尿路の外傷と損傷
Ⅱ腎外傷
腎皮下損傷時の後遺症とその治療
Sequelae after Subcutaneous Injuries to the Kidney and Their Treatments
小田 完五
1
,
古沢 太郎
2
Kango Oda
1
,
Taro Furusawa
2
1京都府立医科大学泌尿器科学教室
2京都第二赤十字病院泌尿器科
1Department of Urology, Kyoto Prefectural University of Medicine
2Department of Urology, The 2nd Red Cross Hospital in Kyoto
pp.85-91
発行日 1968年12月25日
Published Date 1968/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413200569
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
腎皮下損傷の後遺症はさほど多いものとはいえない。しかし周知のように近時交通,スポーツ,工場災害などの頻発に伴つて腎外傷の症例も漸次増加し,さらにショック,感染に対する最近の治療法の目ざましい進歩のお蔭で高度腎傷害に際してもまず保存的な治療が行なわれる趨勢にある。このような理由で後遺症は今後ますます増加するものと考えられる。また後遺症はその鍾類,症状が多種多様で,軽症の場合は全く治療の対象とならないものも少なくないが,中には外科的治療によつて始めて治療の目的が達せられるような重大なものをも含んでいる。このような観点から腎皮下損傷の後遺症は腎外傷を論ずる上に極めて重要な命題ということができる。
Copyright © 1968, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.