Urological Letter
Ⅰ.切除鏡のスパーク—灌流液中の電解質/Ⅱ.手術中に結石を移動させる方法/経尿道的前立腺切除術(TURP)についての助言
pp.590,614
発行日 1968年8月20日
Published Date 1968/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413200464
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TURの最中に切除鏡の部分でスパークするのは機械がうまく合つていないか,あるいはループが悪いのである。このことは多分,大部分の泌尿器科医は良く知っていることである。しかし次の原因については案外気付かれていないようだ。
過去3年間のTURのうち2回,接眼レンズ附近にひどいスパークがおこり,かつ照射用ランプが燃えてしまつたことがある。これらの困つた問題を調べた結果,サイトルを稀釈するのに滅菌水の代りに生理食塩水が使われていたことが分つた。かかる特発事故が繰りかえされないように,灌流液を検査する簡単な方法を工夫した。すなわち,使おうとする潅流液を1オンス採つて滅菌した1オンス瓶に入れ,これに2%の硝酸銀液を2滴追加する。もし潅流液中にクロールが入つていれば直ちに牛乳様に白濁するのですぐ分る。
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