小さな工夫
経尿道的前立腺切除術時の灌流液チューブの工夫
高橋 薫
1
,
今井 克忠
1
1仙台市立病院泌尿器科
pp.1036
発行日 1985年12月20日
Published Date 1985/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413204191
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前立腺肥大症に対する手術療法の主体は近年,経尿道的前立腺切除術(TUR-P)が多く行われるようになつた。TUR-Pの際,術者のさまざまな動きと切除器に装着するコード類のため灌流液チューブの折れによる灌流液流出不良はしばしば経験する。各施設によつて,独特のチューブの工夫がなされていると思われるが,今回われわれは気管内挿管用ラセンチューブを用いることによつて,術中のチューブの折れによる灌流液流出不良がなくなり,また術者の操作も円滑に行え,良好な結果を得ている。本チューブの使用はTUR-Pに際し,有用であると考えられたので紹介する。
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