随筆
広川和一先生の思い出
土屋 文雄
1
1東京逓信病院
pp.397-398
発行日 1968年5月20日
Published Date 1968/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413200408
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広川和一先生は明治10年1月15日新潟県中蒲原郡大江山村直り山に医師広川東朔の長男として生れ明治25年上京第一高等学校を経て明治34年東京帝国大学医学部を卒業,佐藤外科教室に入り,外科学を専攻された。
明治37年新潟県高田市郡病院に赴任,同県中蒲原郡亀田町池田寅次郎長女タミ子と結婚,同38年召集をうけ旭川,広島陸軍病院に勤務,召集解除後同40年オーストリアに留学,泌尿器科を修め同43年帰朝,朝倉病院副院長を勤め大正元年芝愛宕町に開業,同3年神田駿河台南甲賀町17(現主婦の友社の場所)に移り,大正12年5月同じく南甲賀町20(現在の馬事会館及び大田姫稲荷の場所)に広壮の病院を新築,盛大な開院式を挙げられ,病院は繁昌して門前市をなした。
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