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白壁彦夫先生追悼特集 追悼座談会
白壁先生の思い出
Memorial Addresses
崎田 隆夫
1
Takao Sakita
1
1筑波大学
pp.1720
発行日 1995年12月25日
Published Date 1995/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403105623
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白壁先生が亡くなられてから早1年経った.つい昨日のように思われるが,ときの経つのは早いものである.その一周忌に寄せて,思い出話を2~3書かせていただく.
思い出話としては少しそぐわないかもしれないが,先生の亡くなられたとき,私がまず感じたことは,七十数歳で亡くなられる日近くまで先生は研究の第一線に立っておられたということに対する,大きな尊敬の念であった.作家ではこのようなことは珍しいことではないようで,例えば私の中学・高校・大学を通しての大先輩であった芹沢光治郎氏は1昨年96歳で亡くなられたが,終生小説を書き続けておられ,私は驚嘆の念を抱いていた.しかし,科学者の世界ではこのことは大変難しく,この亡くなられた日近くまで第一線の研究生活を続けられたということは,ひとえに先生の飽くなき研究意欲に基づくものであると,ここに重ねて深く敬意を表したい.
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