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日本泌尿器科学会の変遷(7)
田村 一
1
1慶応義塾大学
pp.654
発行日 1967年7月20日
Published Date 1967/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413200211
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—坂口賞について(1)—
日本泌尿器科学会総会において毎年坂口賞が授与されている。この坂口賞について高橋名誉会長は昭和29年12月19日に東大に開催された本学会東京地方会第200回記念会の特別講演「日本泌尿器科学会回顧談」(日泌会誌46巻4号308頁昭和30年4月1955年)の中でその発端を語つていられる。
昭和11年3月或日,坂口博士が遠山郁三,中野等,広川和一,北川正惇の諸博士並びに私高橋明を木挽町(今の銀座東)の萬安という料亭に招き食事を共にしつつ徐うに申出られた。それは日本泌尿器科学会の発展隆盛を計る目的を以て論文懸賞の資金として金若千円を同学会に寄附したいから,諸君も協力方を賛成して呉れとの事であつた。これに対して諸員は万場一致賛意を表し,発案者の意旨の徹底するように協力すべきことを述べた。
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