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綜説
内科的にみた腎性高血圧
RENAL HYPERTENTION IN MEDICAL CLINIC
守 一雄
1
Kazuo MORI
1
1横浜市立大学医学部内科
1Department of Internal Medicine, Yokohama City University, School of Medicine
pp.25-30
発行日 1967年1月20日
Published Date 1967/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413200076
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古代のギリシヤ,中国の医師は既に腎疾患と血液循環の変化,脈拍の硬さについて述べている。近代医学で腎疾患と高血圧の関係が明らかにされたのはRichard Bright (1827)からである。血圧の測定が行われるようになつて,腎炎に高血圧を伴うことがよく知られるようになつたが,本態性高血圧症も腎疾患を伴わないで起ることから動脈硬化症と関係ありと考えられ,良性腎硬化症とも呼ばれていた。
1898年スエーデンのTigerstedt2),Bergmanは家兎腎エッキスに動物の血圧を上昇せしめる因子を証明し,これをレニンReninと名付けた。この昇圧物質の存在はPickering, Prinzmetal3),Kohlstaedt4), Helmer, Page等によつて確認され,ついでHaas, Lamfrom5), Goldblattによつて抽出された。
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