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編集後記
小島 祥敬
pp.1074
発行日 2014年12月20日
Published Date 2014/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413200069
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10月から,中国・武漢大学人民医院の3名の医師が,大学間国際交流として福島県立医科大学に留学しています。そのうち1名が,昨年と同様泌尿器科学講座に配属となりました。約2か月間日本に滞在し,手術を見学していきます。私たちより英語を流暢に話すので,医局員に大きな刺激になればと楽しみにしています。彼の病院は,私たちの病院よりはるかに大きな病院で手術件数も多いようですが,手術の多くは尿路結石で,前立腺癌は少ないようです。したがって,ロボット支援手術が新鮮に映るようで,熱心に見学しています。彼にとって充実した2か月間になればと思っています。
文部科学省のホームページによると,2011年の日本人の海外留学者数は,57,501人と集計しています。2004年の82,945人をピークに減少の一途をたどり,対前年比においても559人(約1.0%)減,ピーク時に比べ約30%減少しています。海外留学者減少の原因は,①少子化,②国内の大学の国際化,③インターネットの普及などが考えられています。しかし,最も危惧されることとして,最近の若者が“内向き志向”になっており,それが海外留学減少の原因の1つとなっているとの指摘です。
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