書評
「がん化学療法レジメン管理マニュアル」―濱 敏弘 監修/青山 剛,東 加奈子,川上和宜,宮田広樹 編
本山 清美
1
1静岡県立静岡がんセンター
pp.595
発行日 2013年7月20日
Published Date 2013/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413103268
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
がん化学療法を安全に実施していくためには,医療者と患者がチームとなって治療の管理をしていくことが必要である。本書は,がん化学療法に携わる薬剤師により執筆されたものであり,薬学的な視点や介入を重視してまとめられた1冊である。
冒頭にある監修の序には,「抗がん剤治療のセーフティマネジャーである薬剤師が,処方監査時に確認すべきこと,抗がん剤調製時に注意すべきこと,投与開始時に確認すること,副作用の評価と対策など,抗がん剤治療の安全を担保するために薬剤師の視点からレジメンを解説した書籍である」と書かれてある。その言葉通り,どの章にも薬剤師としての視点が随所に盛り込まれており,簡潔な説明でありながらもその根拠となる部分が記載されているため,知識として持つべき必要性を実感し,納得しながら読むことができる。
Copyright © 2013, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.