特集 泌尿器科診療ベストNAVI
Ⅱ 疾患・病態の診療
4 尿路・性器の感染症
非特異的感染症
055 尿道炎
矢澤 聰
1
,
本郷 周
1
,
大家 基嗣
1
1慶應義塾大学医学部泌尿器科学教室
pp.159-161
発行日 2013年4月5日
Published Date 2013/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413103124
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1 概念・病因
男性の尿道炎は,原因微生物である淋菌,クラミジア・トラコマティス,マイコプラズマ・ジェニタリウムなどが性交により外尿道口から侵入し尿道に感染し発症する1,2)。尿道炎は男性の性感染症として最も罹患率が高い。原因となる病原体により,淋菌性尿道炎と非淋菌性尿道炎に分類され,これらの分類により治療法も異なる(図1)。
女性の尿道炎という疾患概念も存在する。原因微生物は男性と同様であるが,解剖学的な関係でこれらの病態は膀胱炎,腟炎,子宮頸管炎,外陰部ヘルペスなどと症状がオーバーラップすることが多い2,3)。
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