Japanese
English
特集 古くて新しい前立腺炎の臨床
急性細菌性前立腺炎の診断と対応
Diagnosis of acute bacterial prostatitis
矢澤 聰
1
,
金尾 健人
1
,
本郷 周
1
,
大家 基嗣
1
Satoshi Yazawa
1
,
Kento Kanao
1
,
Hiroshi Hongo
1
,
Mototsugu Oya
1
1慶應義塾大学医学部泌尿器科学教室
キーワード:
急性細菌性前立腺炎
,
前立腺膿瘍
,
前立腺生検
Keyword:
急性細菌性前立腺炎
,
前立腺膿瘍
,
前立腺生検
pp.817-822
発行日 2012年10月20日
Published Date 2012/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413102920
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要旨 急性細菌性前立腺炎の主な起因菌はグラム陰性桿菌,中でもE. Coliが大半を占め,淋菌,クラミジアは稀である。急性発症の局所症状(膀胱刺激症状,排尿困難感,頻尿,尿意切迫感など)と全身症状(倦怠感,嘔気・嘔吐,悪寒・戦慄など)を呈し,尿検査で白血球尿,細菌尿を認め,直腸診で圧痛,熱感,腫脹を認めることが多い。経直腸的前立腺超音波検査は前立腺膿瘍の除外に有用である。一方,前立腺マッサージは敗血症を惹起することがあるので禁忌である。経直腸的前立腺生検後の急性細菌性前立腺炎は,自然発生の群と比較して高齢で,前立腺体積が大きく,治療抵抗例が多いので注意が必要である。
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