新 病院建築・79
川崎製鉄水島病院の設計
中村 正夫
1
Masao NAKAMURA
1
1(株)共同建築設計事務所
pp.613-619
発行日 1984年7月1日
Published Date 1984/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208361
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はじめに
岡山県を流れる三大河川の一つに高梁川がある.山陰国境の中国山地に源を発するこの高梁川は,阿哲峡・井倉峡などの名勝でも知られる上流の新見市より高梁市,吉備高原は総社市を経て,更に倉敷市を南流して瀬戸内海水島灘へと注いでいる.全長117km,流域面積2,740km2に及ぶこの川の,下流平野部では早くから水田が発達し,河口の倉敷・玉島両市域で大きな三角洲を形成している.
ふるくは源平合戦の古戦場としても名高いこの河口を中心とする一帯に,臨海工業地帯として発展を続ける水島コンビナートが開け,変化に富んだ古き瀬戸内海に,脈動の新しい海岸線が加えられている.
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