--------------------
編集後記
郡 健二郎
pp.800
発行日 2012年9月20日
Published Date 2012/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413102915
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
オリンピックが始まって1週間。さすがは超一流選手だと思うことがしばしばあった。子供の頃から1つのスポーツに打ち込み,辛酸をなめることが多かったためであろう。その道を極めた選手から,私たち医療人は学ぶべきことは多い。その観点から,オリンピックを捉えてみたいと思う。
「オリンピックは参加することに意義がある」とはいうものの,やはり勝負にはこだわりたい。勝敗を決めるのは実力だけではなく,「本番に強いこと」である。成績が上がってくると,周囲からの期待が高まり,緊張が増してくる。つい欲が出てミスを犯してしまう。日頃の実力をだすといえば「手術」も同じである。そのための秘訣は,周到な準備,日々の修練,イメージトレーニング,集中力,謙虚さ,そしてなりよりも実力以上に自分をみせようとしないことだと思う。医療は命がかかっている。過度の緊張と過信は禁物だ。
Copyright © 2012, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.