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編集後記
郡 健二郎
pp.528
発行日 2010年6月20日
Published Date 2010/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413102075
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外山滋比古著『「人生二毛作」のすすめ―脳をいつまでも生き生きとさせる生活 』(飛鳥新社)が静かなブームで読まれている。それもそのはずで,外山氏は87歳だが,老いてなお意気軒昂。気力に満ちた老年学者である。世の中には,生き甲斐を失いかけている老人や,定年後に何をしようか考えている団塊世代が多い。その人達が,「人生二毛作」に引きつけられるのであろう。
外山氏といえば数年前に,東大生と京大生にもっとも読まれる本として話題になった,ミリオンセラー『思考の整理学』(ちくま文庫)の著者でもある。その著書にでてくる「グライダー人間」の話に,私は共鳴した。本号は6月号だが,執筆しているこの4月には,毎年多くの新しい仲間を迎える。前途ある若者たちに多少なりとも参考になればと思い,「グライダー人間」に触れたい。
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