特集 前立腺疾患のすべて
Ⅲ 前立腺癌
治療法の選択と予後
腹腔鏡下前立腺全摘除術
羽渕 友則
1
Tomonori Habuchi
1
1京都大学大学院医学研究科泌尿器科学
pp.251-257
発行日 2003年4月5日
Published Date 2003/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413100864
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1 はじめに
従来の恥骨後式前立腺全摘除(以下RRPと略す)の問題点は癌の根治性,出血,尿失禁,性機能に集約できるかと思われる。腹腔鏡下前立腺全摘除術1)(以下LaPと略す)は本邦でも多くの施設で導入されつつある2~5)。LaPはこれらの諸問題に対してどのような結果をもたらすのであろうか。本稿では,これらの点も踏まえ本術式の現時点での概略を記すことにする。
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