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特集 泌尿器科ベッドサイドマニュアル
Ⅳ ベッドサイド検査の実際
■2.画像検査
035 静脈性腎盂造影(IVP),点滴静注腎盂造影(DIP)
Intravenous pyelography and drip infusion pyelography
岡 聖次
1
Toshitsugu Oka
1
1独立行政法人国立病院機構大阪医療センター泌尿器科
pp.203-208
発行日 2012年4月5日
Published Date 2012/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413102695
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[1]はじめに
造影剤の静脈注射による排泄性尿路造影は腎実質から膀胱まで描出されるが,慣例的に排泄性腎盂造影と呼ばれ,造影剤を急速注入する静脈性腎盂造影(intravenous pyelography:IVP)と点滴注入する点滴静注腎盂造影(drip infusion pyelography:DIP)とがある。
排泄性尿路造影は,かつては泌尿器画像診断法の王道であったが,近年ではCTやMRIの技術開発も加わりその適応が限定されるようになった1)。しかしながら,排泄性尿路造影はCTに比べ放射線被曝量が少ないことや個人開業医でも施行可能であることなどにより今日でも頻用されているため,その読影に習熟しておくことは泌尿器科医にとって必須であることに変化はない。
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