小さな工夫
「時計法」によるLH-RHアゴニスト皮下注射の簡単な部位決定
甲斐 文丈
1
,
神林 知幸
2
1浜松医科大学泌尿器科
2神林クリニック
pp.681
発行日 2011年8月20日
Published Date 2011/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413102466
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泌尿器外来では,前立腺癌の内分泌療法薬であるLH-RHアゴニスト(酢酸リュープロレリン,酢酸ゴセレリン)製剤の皮下投与を頻繁に行う。基材に乳酸重合体を含む両剤は,時に注射部皮膚の硬結・疼痛・発赤をきたす。
これらの予防のため,われわれ泌尿器科医はなるべく脂肪の多い前腹部(臍周囲)を注射部位として選択し,かつ同一部位への連続投与は避ける,といった点に留意している。そのため,注射した部位をカルテに記録(臍の上下左右と記載,またはゴム印などで部位を図示)しているが,多忙な外来診療においては,時に煩雑である。
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